山行報告:錫杖岳 登攀合宿 +クラック練習フリー錫杖岳 登攀合宿、、湯川、小川山
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行程
- 9月19日 静岡ー駐車場ー登山口ーテン場
- 9月20日 3ルンゼ(森下、室伏)、烏帽子岩(佐々木、峯尾)
- 9月21日 左方カンテ(森下、峯尾)、1ルンゼ(佐々木、室伏)
- 9月22日 1ルンゼ(青木(賢)、室伏)
- 9月23日 停滞
- 9月24日 1ルンゼ(森下、佐々木、峯尾)
- 9月25日 注文の多い料理店(森下、峯尾)、左方カンテ(青木(OB)、佐々木)
- 9月26日 見張り塔までずっと(森下、峯尾、青木(OB)、佐々木)ー駐車場
- 9月27日 湯川
- 9月28日 小川山親指岩
メンバー
森下、佐々木、峯尾、室伏、青木(賢)、青木(OB)
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長期のアルパイン合宿をやってみた。
天気にも比較的恵まれたと思う。
最後はフリーにも行ったのでついでに載せます。
text:森下 photos:森下
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9月19日 晴れ
静岡3:00発ー9:50駐車場10:45ー11:05登山口ー13:00テン場
スタートのメンバーは森下、佐々木、峯尾、室伏。
朝早く車で出発。ほかの大学に比べれば恵まれてるほうであるが、やはり北アルプスは遠い。
最初の荷物の重量は、森下37キロ、佐々木35キロ、室伏31キロ、峯尾27キロだった。峯尾のザックは80リットルにしては小さめなのか、あまり荷物が入らなかった。
テン場までの道は大したことなかったが、ガスがすごくてテン場の入り口が分かりにくかった。
テン場はクリア沢沿いにあり、岩がごろごろしていたのに加えてシルバーウィーク初日(19〜23までの間の休み)で人が大勢いたためにあまりいい場所がなかった。
夜はすき焼きを食べた。
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9月20日 晴れ
3ルンゼ(森下、室伏)、烏帽子岩(佐々木、峯尾)
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3:00起床4:30発。道を間違えて1時間無駄にした。再度テン場から取り付きへ。
すでに3ルンゼに取り付いているパーティーがいて20分ほど待ち、結局取り付いたのは6:30だった。
1Pを森下が行き、2Pを室伏が行ったのだが、ピッチを切るところを通り過ぎてしまったので2Pと3Pの間の大丈夫かよくわからない支点で室伏がビレーして森下が2Pの切るところに着いたらそこで森下が支点を作って室伏が3Pを行くという変則的な登りをした。アクシデントに対してそこそこうまく対応できたかなと思う。
核心は5,6Pであった。5Pは怖いがプロテクションはかなりあった。6Pのほうが二人とも難しいと感じたが、プロテクションが少なく、リードはかなりビビった。
全部で7Pを登り終えたのは10:00だった。しかし懸垂開始は13:00だった。下降は3ルンゼの反対側の斜面を懸垂するので、どうしても時間がかかるのだ。
ちなみに室伏は頂上のハイマツの中にうん○こをした。
後ろから来た2人パーティーの人が言うにはもう一つ後ろの人たちは5人で登っているのだが、1人がリードで4人がフォローをしていたらしい。効率が悪いと思うのだが・・・。
懸垂自体は1時間で終わり、テン場には14:50に着いた。
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9月21日
左方カンテ(森下、峯尾)、1ルンゼ(佐々木、室伏)
3:20起床の5:00発。5:45には取り付きに。全部で8Pあったが、2,3,5Pが難しめだった。
1Pは40mの散歩。
2Pは小ハング越えがあり、ここがポイント。
3Pは怖いのは最初だけで、そこを超えれば余裕だと思う。
4Pはクラックを抜けた後にルートが左右に分かれるが、左のほうが楽だと思われる。どっちを選んでもピッチを切るのは一緒なので今度は右を行きたい。
5Pはビレー地点上の草付の右がルートである。ここは核心であったのに、峯尾からもらい損ねたギアが少しあり、途中で足りなくなったので大丈夫そうなところを1,2箇所飛ばした。ここのフェースはかなり恐ろしかった。気合いでフリーで突破!!
6Pは取り付きが手も足も非常に少ない。しかもハーケンの間隔が広い。A0で超えた。その上のワイドクラックは途中で左のカンテにのぼり、それ沿いに登れば残置支点がある。ここでおっさん2人組に会い、10〜20分ほど話し込む。山での出会いはいいものだ。
7Pはスラブ。草付の左が正解。
8Pは歩いても行けるらしい(おっさん談)
頂上の景色は天気も良く、最高だった。のぼってよかったと心から思った。
下降は前衛フェース左側フランケの注文の多い料理店を4P懸垂。
テン場に着いたのは15:15だった。
この日の夜にマーサーさんと共に肉が来た。肉のほうが歓迎されていて、マーサーさんは少しふてくされていた。
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9月22日 雨時々曇り
左方カンテ(青木(賢)、室伏)
天気があまりよくない。次の日はもっと悪いとラジオで流れていたのでこの日と翌日しか登れないマーサーさん悲しんでいた。
森下、佐々木、峯尾は1ルンゼの取り付きまで行くが、どんどん天気が悪くなってるので下りた。
マーサーさんと室伏は左方カンテへ。テントでダラダラと1時間ほど過ごしていると、天気が回復して雨が降ったりやんだりだった。
結局左方カンテ組は無事登頂して戻ってきた。壁の状態は思ったよりも悪くなかったらしい。
次の日はどう考えても登れる天気でなかったので、22時までしゃべくって寝た。
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9月23日
停滞
大富豪をしたりして過ごす。大富豪をとった回数は
森下8
佐々木4
峯尾4
青木(賢)3
室伏0
だった。
マーサーさんの読書用の本は「トレーニングメソッド」というボディービルダーの筋トレの本だった。バイブルと呼んでいた。
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9月24日 晴れ
1ルンゼ(森下、佐々木、峯尾)
この日でマーサーさんと室伏は静岡へ帰った。
残った3人で22日に登ろうと思っていた1ルンゼへ。
7:00に登攀開始。
1〜4Pは峯尾がリードし、5〜7Pは森下がリードした。
5Pはこれでもかというくらいにかぶっていて、挑戦してみたものの登れなかった。
7Pの終了点の場所がよくわからなくて迷ってしまった。
15:00に懸垂開始。16:30に懸垂完了。ちょうどこの時テン場から青木さん(OB)の吠える声が聞こえた。
この日も肉を食べれた。幸せ。
次の日は注文の多い料理店(4級、最高グレードY+)に行くことに。峯尾は少し嫌がったが、押し切った。
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9月25日 晴れ
注文の多い料理店(森下、峯尾)、左方カンテ(青木(OB)、佐々木)
6:05に取り付きに着き、ルートをよーーーく確認してから、気合いを入れて登った。
1,3,5Pを森下がリードし、2.4Pを峯尾がリードした。
1Pは大したことはない。ただ周りにルートがたくさんあり、すこし分かりすらい感じがした。
2Pのリードは峯尾はA0で突破。後で聞いたらとても悔しがっていた。
3Pは核心。最初から最後までクラックで、最初の広めのクラックは特に難しかった。後ろを見ると壮大な景色。気持ち良すぎて我々以外錫杖に人がいないのを良いことに雄たけびのような何か(魂の叫び)を叫びながら登った。青木さんから返しが来てうれしかった。
4Pは景色が良くて登っていて気持ちよかった。ここで左方カンテ組が下りてきた。
5Pは左方カンテから見れるクラックが2本走ってるところで、結構怖かった。
最後は左方カンテの途中の支点から懸垂で下りた。
11:40に懸垂完了。非常に充実したクライミングだった。
この日の夜に登りたいルートも特にないので明後日は湯川に行くことにする。
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9月26日 曇り
見張り塔までずっと(森下、峯尾、青木(OB)、佐々木)ー駐車場
4:00に起きて出発。天気は曇り。これから悪くなりそうな感じだった。
ルートは基本的にスラブチックだった。上まで行くと少し迷子になった。
ホントは最後まで行こうと思ったが、結局行くことができなかった。残念だった。
テン場を14:10に出て、15:00には駐車場に着いた。
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9月27日 晴れ
湯川
湯川でクラック練習。楽しい。コークスクリューなどをやる。
ここで左方カンテのおっさんたちと奇跡の再開!!
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9月28日 曇り
小川山親指岩
いつもは混みまくっている小川山もすいていて気分が良かった。
有名な小川山レイバックに挑戦。森下、峯尾はオンサイト。ケンケンさんはフラッシュ。
その後森下がクレイジージャムに挑戦。最後のワイドクラックで落ちてオンサイトを逃す。
大満足して静岡へ帰った。
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総括
やりたいことができてホントに充実した日々だった。
技術もかなり付いたと思う。
ベースを張る合宿はテントを背負わなくていいから楽だな〜と思うのと同時に重たい荷物を背負う縦走も少し恋しくなった。
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