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春合宿:中央アルプス縦走


メンバー:河合・ヘイキ・朝日
行程:水沢山?-大棚入山-茶臼山-将棋頭山-木曽駒が岳-宝剣岳-極楽平-檜尾岳
3/3
原野駅に泊まる。
3/4
水産試験場付近から尾根をつたい、水沢山を目指す。
斜面が急な上に積雪も薄く、登りにくかったため、ヘイキと河合がアイゼンをつけて登った。
水沢山山頂辺りからワカンを履いてしばらく進み、このまま樹林帯でテントを張る。
原野駅を出発。
樹林帯に薄く積もった雪。

3/5
倒木や岩に気を取られ、尾根を見失った。
樹林帯のラッセルがあまりにもつまらなくて、本当に帰りたくなった。
登山道でないためか、倒木や岩が多い。
さらにラッセルが加わる。
ひたすら樹林帯が続く。

3/6
前日に尾根を見失ったことが災いし、自分の居場所が分からなくなる。 地形図から茶臼山付近だろうと予想したが、木に巻かれた赤いテープに『大棚入山』と書いてあるのを見つけ、無意味な笑いがこみ上げた。 まだ茶臼までの半分程度しか進んでいなかった。
面食らってこの日は早めに就寝。
茶臼ではなく、大棚入山だった。
「あいたたぁ〜っ」

3/7
展望が開けたためか気分よく、順調な登りだったが、ヘイキは朝御飯が足りなかったらしく、ペースが遅かった。
2260のピークで折れ曲がっている道筋が見つからず、しばらく探し回った。
テン場を、『今いる2210の鞍部』と『少し登った茶臼山の斜面』のどちらにするかで意見が分かれ、話し合いに無駄な時間を使う。 結局朝日がザックをデポして登り、「斜面途中にもテン場はありそうだ」と確認して登ることになった。これで40分ほど時間を稼いだはず。その後はトレース付けのため、空身でさらに登った。
この日もテン場は樹林帯の中。
茶臼山の登り。
ザックをテン場に置き、
トレース付けのために更に登る。

3/8
前日のトレース付けのおかげで、雪の深さの割には早く登れた。樹林帯は続いていたが、木は水沢-大棚入間よりはまばら。
馬の背でロープが必要になると見込んだことと、押されて歩いてしまうほどの強風のため、西駒山荘に
茶臼山の登り。
あまりの強風のため、西駒山荘に泊まる。

3/9
一度西駒山荘を出発したが、ガスで視界が悪く、ゴーグルも曇ったため引き返した。朝日のゴーグルは高かっただけあり、視界良好だった。
天候の回復を待つ間、小屋の中でロープワークを確認、朝の天気図を書き終えた9:30ごろ、外が晴れたので再び出発。 トポには『初心者はロープが必要となろう』と記述のある馬の背は、普通のアイゼン歩きで越せて拍子抜け。 木曽駒を越えて頂上山荘のそばに泊まる。
中岳を越えるか、越えないかで30分程話し合いが続いた!
出発。しかしこの後、引き返す。
良い天気です。
楽しいアイゼン歩行
木曽駒が岳
木曽駒が岳山頂

3/10
また視界が悪かったので、出発の準備をしてガスが晴れるまでテントの中に。
ガスが薄くなったのを見計らって中岳越え、宝剣岳を登った。下りは万全を期して、何ピッチにも分けてロープを使ったが、極楽平直前のただ一箇所以外はロープの必要は無かった。
岩場を抜け出た頃には既に薄暗く、視界も良くなかったので、すぐに極楽平に泊まった。
風が強かったので、雪のブロックを積んで風除けとする。
中岳。
さようなら、駒ケ岳頂上山荘。
宝剣岳の登り。
宝剣岳の下り。ロープを使った。

3/11
ガスのため停滞
映画や小説の話題に花が開いた。
夜には吹雪となり、強風でテントのポールが折れるかと思った。 雪でポールがかなり曲がっていて、朝日が外へ出て雪掻きをしたが、濡れたブーツと終わらない雪掻きに嫌気が差し、戻って寝る。
3/12
ガスのため停滞
昨夜の雪でテントが周りから圧迫され、特に身長の高いヘイキが苦労していた。中が狭いために火が使えず、朝食にはレーションを食べた。
その後、全員でテントの周りの雪を取り除いた。積んだ雪ブロックが吹き溜まりを作ったために、雪がたまってしまっていた。
新入部員獲得ついての話に花が咲いた。

3/13
朝起きたら、雪ブロックを切り出した場所が無かった。雪庇はコワイですね。
檜尾小屋に泊まった。
檜尾岳前の斜面からの眺め。

3/14
エスケープ
帰る

計画では安平路山まで縦走の計画だったが、途中の檜尾岳でエスケープとなった。
この理由は明らかに時間の使い方の問題で、『行くか、留まるか』の判断に時間をかけることが多かった。 これは快適なテン場を求めたことが要因として大きい。このために、時間が有っても進まなかったり、話し合いで長い時間を使ったりした。
またそれだけでなく、僕自身(朝日)前半にラッセルが(冬合宿の槍に比べ)遅かったことも、時間の浪費に大きく影響している。メンバーからは「やる気の問題だ」と言われたが、自分ではあまり納得していない。

しかし得るものもあった。 入部して2回目の山行となるヘイキは、はじめの内は仕事の連携もぎこちなかったが、合宿中にかなり連携がとれる様になった。 リーダーの河合は色々な状況に対して判断を下す重要な役割を負ったことで、山での決断について大きな刺激となったはず。これからの山で大いに役立つ経験だろうと思う。 また、私事になるが、宝剣のロープを使った下りに感化されて、アルパインに対する意欲が沸いた。経験の少ないメンバーだったにもかかわらず、ここまでやってこれたことは、自分の単独行へ向けての自信にもつながる。

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